今日のデイケア⑦電話恐怖症について
毎回おなじみのkさんがバイトの面接を申し込んだということで、大きな変化ですねと今回も大盛り上がりでした。
その件についていろいろ話し合った結果、バイト面接の電話をした際に電話恐怖症の症状や吃音が出てしまったということで、そのことに対する対処法や話し合いをしました。
また連句と言って句を繋げていくものを最初に行うのですが、新しく参加されたNさんから、実は私は書痙があり文字が書けないんです。とカミングアウトがありそのことについても話し合いをしました。
そもそも電話恐怖症や吃音、書痙とは何かということについてお話していきたいと思います。
【電話恐怖症とは】
電話恐怖症とは、社交不安障害(対人恐怖症)の一種で、電話を取る際やかける際に恐怖心を覚え不安や震え、動悸などの症状を伴います。
誰しも電話を取るのが苦手というのはあるかもしれませんが、さまざまな症状により電話することに支障をきたす様になると苦手から恐怖症という表現のが当てはまる様になるかと思います。
不安を感じる心理状況として、相手に変に思われていないか、または相手の話が頭に入って来ず聞き直してしまうことが多々あり迷惑ではないかなど様々な心理状況があります。
私も現在は電話恐怖の症状を感じることはほとんどなくなりましたが自律神経失調症が酷かった時は重度の電話恐怖症でした。
今回話し合った皆さんは電話で話すより直接話す方がまだ楽という方が多く、なぜ電話だとダメなのかという話し合いをしました。
【なぜ電話だと恐怖してしまうのか】
皆さんの病気の考察として電話だと情報量が少ないから、という意見が出ました。
直接会って話すと、会話の空気感や相手の表情、身振り手振りなどがわかりますが、電話だと情報が声だけになるので不安になりやすいのではないか、と言う意見が出て、私自身もなるほどと思いました。
電話恐怖症の身体症状以外の症状として、話すスピードが速くなってしまうやマシンガントークになってしまい一方的に話してしまうと言う方もいらっしゃいました。
【対処法】
皆さんで話し合った対処法を紹介していきます。
●構え過ぎない
どのように対処していこうか話し合った結果対処法として、構え過ぎないと言う意見が出ました。
上手く話そうと構えすぎると逆に緊張してしまいギクシャクした会話になってしまうとのことでした。
●臨機応変な対応を心がける
会話の内容は完璧に予測することは難しいので臨機応変に対応するようにするため、準備したりせず、柔軟な対応を心がけるという意見も出ました。
電話する前にある程度イメージしたり、話す内容を繰り返したりして覚える、と言う方もいらっしゃったのですが、その方自身がそのイメージに沿った話し合いが進まないと、逆にパニックになったり、イメージ通りに進めようとすると緊張が伴うと言った意見があり、構え過ぎず、リラックスを意識し臨機応変に対応するように心がけると言う話し合いの結果になりました。
【私自身の体験から】
先ほど少しお話ししましたが、私自身も自律神経失調症がひどかったときかなり重度の電話恐怖症で、電話がかけられず母や父に代わりに電話してもらうということもありました。
職場でも電話に出ると周りにどう思われているのかなど考えてしまい、先方の話が全く頭に入って来ず、脳に酸素がいかない感じになり、だんだん動悸もして来てパニック発作に近い状況に陥ることもありました。
私の場合は電話恐怖のみならず、直接会って話す事にも恐怖がありました。
自律神経が乱れると様々な症状が出ます。
対人恐怖症やこう言ったコミュニケーション障害を抱えているほとんどの人が体や心に強い緊張をかかえています。
人により方法は様々かと思いますが、体を緩めたりリラックスしていくことが根本的な治療になるかと思います。
恐らく電話を取る時に限らず、肩やお腹に力が入り、浅く呼吸をしているかと思います。
その様な状態で電話を掛けたり受けたりすると声も出にくいですし酸素も入って来ないのでパニックに陥りやすくなります。
電話恐怖症の症状などに、私の場合ヨガがとても効果的でした。
現在でもたまに電話を掛ける時に不安を感じることはありますが、以前程不安を感じることはなくなりました。
人によってリラックスできる方法も違うかと思うので色々なリラックス方法を模索してみると良いと思います。
吃音と書痙については次のブログに続きます。